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生活科につながる造形あそびと絵本 ~教員研修~

2024.08.26

この夏は、講演や研修の講師に呼んで頂くことが多く
各回ごとの内容や制作実習について考え、常に楽しみな日々でした。

さて、今夏の最後となる研修は、京都の私立小学校の先生方を対象に
『生活科につながる造形あそびと絵本』という内容です。

 

タイトル通り、小学校の『生活科』の授業につなげることの出来る
事例紹介・造形あそびの実習・関連絵本の紹介をおこないました。

 

研修の途中で取り入れた制作実習は、簡単な『染色とコラージュ』です。

染色の材料は、SDGsについても話が進めながら、廃棄野菜を使います。

 

まず、廃棄野菜の紫キャベツを細く切って煮出し、アントシアニン色素を含んだ色水を作ります。

そこへ、重曹とクエン酸をそれぞれ入れて色が変わる実験をおこない、
実際にできた色水で和紙を染め、さらにその染め紙でコラージュをするという内容です。

 

簡単な制作ですが、様々な要素を含んでいます。

例えば…

■廃棄野菜からSDGsを学ぶ
■理科実験をおこなう
■包丁(手でちぎってもOK)や鍋を使いお手伝いや調理について考える
など。

続けて、ご参加の先生方からも意見を伺います。すると・・・

 

■実際に布を使ってTシャツや学級旗などを作る
■他の廃棄野菜なども使って色々な染料を作る
■どのような物が染まるか実験する
■この煮汁の色を活かして調理する
■算数などの分量の授業にも活かす
■折り染めに挑戦する。
■折染めで出来た紙を使って朝顔の制作やしおりの制作をおこなう。
■重曹やクエン酸の量を変え、どの様な色の変化が起こるかを実験する

 

などなど、次々とアイデアが!
さすがは小学校の先生方!!

 

1つの制作から出る答えは1つではありません。様々な角度から捉えると実にたくさんあります。

絵本も同じです。
季節や状況、そして先生方の個性や捉え方で多くのメッセージを含むかけがえのないものとなります。

そうしたことが今回の事例紹介や絵本紹介から伝わっていれば嬉しいです。

 

 

色染めした紙などを自由にアレンジし、
『海の絵本から広がる海のミニフレーム制作』もおこない
あっという間の2時間でした。

ご参加の先生方のご意見やご感想などを共有できる あたたかで和やかな雰囲気の時間となり、大変嬉しく感じています。

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